前回の記事で、飛騨市森林公園キャンプ場をご紹介しました。翌日はキャンプ場から撤収し、飛騨の自然と歴史に触れ合うべく、1日コースとして旅程を作成しましたのでご紹介します。
午前中に双六渓谷で川遊びまたはガッタンゴー(渓谷コース)→神岡でランチ→午後に双六渓谷で川遊びまたはガッタンゴー→飛騨に宿泊。当日の朝もし時間に余裕があれば、瀬戸川と白壁土蔵街も訪れます。なぜ朝イチかというと、昼は暑いからです!メンバーは僕と嫁と、小3の娘です。
ガッタンゴーはとても人気のアクティビティで、予約制なので早めに予約を取っておきましょう。でないと希望の日にちや時間帯が満員になってしまうことがよくあります。
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ガッタンゴー(渓谷コース)で自然に触れ合う
ガッタンゴーは超人気のアクティビティで、まちなかコースと渓谷コースがあり、今回は渓谷コースに参加しました。どちらも旧神岡鉄道の廃線を再利用して、鉄道の上を電動アシスト付きのマウンテンバイクで走ります。
神岡鉄道は全長19.9キロ、岐阜県と富山県にまたがり、神岡鉱山から硫酸の輸送などに使われていたそうです。
ガッタンゴーに使われている線路は一部だけで、渓谷コースは旧漆山駅と二ツ屋トンネル間の往復で約6.6キロです。19.9キロ走るわけではないのでご安心を。
ガッタンゴーは完全予約制です。人気なので早めに予約を取っておきましょう。注意事項として、未就学のお子さんは補助席でも乗れません。また、身長が145cm以下の人は自転車をこげません。
予約を取ると集合場所などの案内のメールが届きます。当日は時間に余裕をもって現地に行った方がいいです。僕は集合15分くらい前に駐車場に着いたのですが、ちょうどその時に確認の電話がかかってきました。
時間が近づくと、自分がどの番号のマウンテンバイクに乗るのかといった案内をしてくれます。あとはヘルメットとベルト借りて準備完了。全部係りのおじさんの言われるがまましていればOKです。
線路の上を走るので当然追い越しはできず、先頭の人がペースメーカーとなり、あとの人は順番についていきます。出発前に、「前の人とはあまり離れすぎないように」と言われましたが、いざ出発してみると、僕らの自転車はなぜかペダルが重く、めちゃくちゃ頑張ってこいでも前の人とは距離が離れる一方で、ついには見えなくなってしまいました。「前の人らはアスリートか?」と思っていたのですが、折り返し地点に着いて、一緒にこいでた嫁さんの電動アシストの残量を見ると、100%のままでした。しかも嫁はなぜか涼しい顔をしている。僕のは60%。これはもしかして…スイッチ入ってなかった上にほとんど俺一人でこいでた?
コースは素晴らしいです。はじめは森の中を駆け抜けます。景色が開けると渓谷を渡る鉄橋、それにトンネルが続きます。トンネルの中は真っ暗で何も見えないのですが、真夏でも涼しくて気持ちが良いです。
折り返し地点でしばらく休憩している間に、係りの方が自転車を180度反転させてくれます。そして帰りは前後の順番が逆になり、来た道を戻ります。僕らは真ん中あたりだったので、行きも帰りもほぼ同じ順番でした。帰りの方がやや下りになっているようで、楽にこぐことができました。
双六渓谷で川遊び
ここはほとんど地元の人しか訪れない穴場スポットです。特に決められた駐車場はありませんが、川沿いに数か所停められる場所があります。今回は川沿いの道路を少し登ったところに、川までのスロープ(上の写真の左側)が付いているところがあったのでそこで遊びました。服装は海グッズをそのまま流用し、水着にラッシュガード、マリンシューズ、そしてシュノーケル、浮き輪です。
今回、40過ぎたオッサンが初めて子連れで川遊びした教訓として、子供を川に入れる前に、まず川を上から眺めて全体の状況を把握し、それから自分が先に入ってどこが深いとか、流れが速いとか体感しておいた方がいいです。その時一人で勝手に溺れないよう注意です。
川で遊ばなくても景色が綺麗なので見るだけでも十分楽しめます。
坂道を降りると大きくて丸い石がごろごろしています。段差が大きいので気を付けましょう。軽く準備運動をして、いざ川へ。水はめっちゃ冷たいですが、猛暑なのでめっちゃ気持ちいいです!川の中に沈んでいる石はヌルヌルしていて滑りやすいので、移動する際はなるべく川の上に出ている乾いた石を使った方がいいです。
少し上流へ行くと、大人でも足が付かないくらい深くなっているところがありますが(上の写真で緑色が濃くなっている辺り)、その手前は腰くらいまでなので、そこらへんから子供と浮き輪に乗って川下りしたりして遊びました。眺めも良くて最高です。ちなみに川下はすごく浅くて石がごろごろしていたので、物理的に人が流されないようになっていました。
帰りがけ、自分たちが遊んだところよりも下流の方で、地元の子供たちが大きな岩の上から川に飛び込んで遊んでいました。こんな素晴らしい川でいつでも遊べて、飛騨の子はいいなぁと思いました。
双六渓谷へのアクセスですが、自分たちが利用した飛騨市森林公園キャンプ場からは車で約40分です。でも最初は駐車場所探しにちょっと時間がかかるかもしれません。
ランチは神岡の食事処もりのや
午後2時50分からガッタンゴー(渓谷コース)の予約を入れてあったので、お昼くらいで双六渓谷での川遊びは切り上げて、神岡の食事処もりのやさんでランチを頂くことにしました。定食屋さんで、メニューも豊富にあります。
行ってみると運よくお店の前の駐車場が1台分空いていました。人気のお店のようで、ご主人さんらしき方が「テーブルを片付けますから、お待ち頂けますか?」とのこと。
テーブルに案内されると、名物の「とんちゃん定食」を注文すると、もりのやさんのとんちゃん定食はうどんかラーメンが選べるとのことで、うどんを選びました。とんちゃん定食とは、わかりやすく言うと、ホルモンの味噌煮込み鍋です。「神岡とんちゃん」は牛ホルモンを使っているのが特徴なんだそうで、いろんな種類のホルモンがけっこうたくさん入っていて、おいしかったです。一番は多分シマチョウだと思うのですが、煮込み時間が不十分だとゴムみたいにかったいのが柔らく煮込まれてて最高でした。また辛さは控えめで、自分で調整できるようになっています。
待っている間と、食事している間も何組かお客さんが来ていましたが、もう食材がないのか、ご主人がお断りしていました。どうやら僕らは滑り込みセーフだったみたいです。到着したときが確か12時半くらいだったので、なるべく早く行った方がいいかもしれません。
駐車場はお店の前に2台、少し離れたところにも3台分あるらしいです。
瀬戸川と白壁土蔵街で歴史にふれあう
朝イチで向かったのがここ、白壁土蔵街。市街地ですが、市役所の駐車場を無料で利用できます。観光地なのになんてやさしいんでしょう…。
9時くらいに到着したせいか、平日だったせいか、ほかの観光客はほとんどいませんでした。昔ながらの町並みに、清流をゆったりと泳ぐ錦鯉たち。ここはのんびりとした時間が流れていました。
この町並みは、江戸時代、時の増島城主・金森可重(かなもりありしげ)が高山と同じような町にしようと尽力したためにできたらしいです。金森可重とは、戦国時代から江戸時代初期ごろの武将で、飛騨高山藩2代目藩主です。 増島城が築城されたのが1,586年、藩主になったのが1,608年らしいので、この町並みはざっと400年以上の歴史があることになります。
江戸時代初期の飛騨国というのは、今の飛騨市も高山市も領土だったようで、初代藩主金森長近が高山城を築城しています。飛騨も高山も飛騨国の領土だぞ、とアピールしたかったのでしょうか。
ゆっくり歩いてぐるっと一周すると大体30分から40分程度だと思います。お散歩に行ってみてはいかがでしょうか。
ところで増島城も高山城もは今はなく、 増島城の城跡が白壁土蔵街と隣接した所に残っており、瀬戸川の鯉たちは越冬のためここの池に移されるそうです。高山城も城跡のみあります。
ちなみに白壁土蔵街には映画「君の名は」でモデルになったと思われるお店もあります。そのことを後から知ったのですが、実はそのお店でソフトクリームを買って食べていました。入口の軒先では無料でお水が頂けるようにもなっており、大変良心的でした。
アクセス
所要時間は全て車での時間です。
飛騨市森林公園キャンプ場から瀬戸川と白壁土蔵街近くの飛騨市役所駐車場までは約10分。
市役所駐車場から双六渓谷までは約30分。
市役所駐車場からガッタンゴー渓谷コースまでは約35分。
双六渓谷 ー 15分 ー 食事処もりのや ー 15分 ー ガッタンゴー渓谷コース
まとめ
ガッタンゴーは廃線をマウンテンバイクで走る人気のアクティビティ。まちなかコースと渓谷コースがある。早めの予約がおすすめ。
双六渓谷は川遊びのおすすめのスポット。特に決められた駐車場はない。遊ばなくても景勝地として十分楽しめる。
神岡の食事処もりのやさんがおいしくておすすめ。
「 瀬戸川と白壁土蔵街 」は江戸時代から続く歴史ある町並み。歩いて1周して30分から40分程度。
周辺エリア情報
道の駅
名勝や史跡、天然記念物など
- 江馬氏城館跡 下館跡 高原諏訪城跡 土城跡 寺林城跡 政元城跡 洞城跡 石神城跡 (史跡 、飛騨市神岡町)
- 千光寺の五本スギ (天然記念物 、高山市丹生川町)
- 猪谷の背斜向斜 (天然記念物 、富山市)
その他のエリア情報
- 道の駅 宙ドーム・神岡 (岐阜県飛騨市神岡町夕陽ケ丘6)
- 道の駅 宙ドーム・神岡 神岡朝市クラブ (岐阜県飛騨市神岡町夕陽ケ丘6)
- 道の駅 アルプ飛騨古川 (岐阜県飛騨市古川町上町1348-2)