キャンプのみならず、お出かけにサンドイッチは便利ですね。食べる時はお皿がいらず、どこでも食べられて、作る時も具材をパンに挟むだけなので、おにぎりに比べて大量生産しやすく大人数でのキャンプにもお勧めです。
今回もアメリカ南部、ルイジアナはニューオーリンズの料理のご紹介です。しかもまたエビです。なぜなら、エビがまだ余っているからです!
ディジョンマスタードとレモンを使ったレムラードソースに、ポレンタ粉でザクザクに揚げたエビが絶妙にマッチするポーボーイ(サンドイッチ)を作ってみました。
今回は好き嫌い多めの嫁さんも「おいしい!」と言って食べてくれました。
目次 - Contents -
ポーボーイ(Po' boy)とは?
ニューオーリンズのソウルフード、ポーボーイですが、これはまぁ、ニューオーリンズ風のサンドイッチのことです。サンドイッチと言っても多くの日本人がまず思い浮かべるであろう、食パンで挟んで三角に切るやつではなく、サブウェイみたいに細長いパンにはさんで作るサンドイッチです。
地元では非常に親しまれている食べ物で、本場ニューオーリンズでは、ベストポーボーイを決めるお祭り(Oak Street Po'Boy Festival)まで開かれています。
ポーボーイの名前の由来ですが、はっきりとはわかっていません。しかしプアボーイ(Poor boy)から来ていると言われています。これは貧しい子の食べ物という意味ではなく、あるレストラン経営者が、ストライキ中で貧しい思いをしている路面電車の労働者達にふるまったサンドイッチから来ている、という説があります。
ポーボーイの本場、ニューオーリンズでは、ナマズやザリガニを使ったものもあり、おいしいんですが、日本ではちょっと手に入りにくいんで、エビのポーボーイをご紹介します。
ポレンタ(Polenta)とは?
ポレンタとは北イタリアの郷土料理の名前、または原料の粗挽きのトウモロコシ粉のことを指します。ここでは原料のことはポレンタ粉と書くことにします。
で、普通はポレンタ粉をボイルして、おかゆみたいにして食べるそうですが、今回はアレンジしてパン粉のように使い、ザクザクというか、プチプチというか、歯ごたえのある食感を出すのに使いました。
今回使った商品
ポレンタ粉
アマゾンで買いました。粗挽きのトウモロコシ粉で、真空パックになっています。
ケイジャンスパイス
「アメリカ・ニューオーリンズの味」という文言に惹かれてヨドバシ.comで買いました。わりと安いです。ちょっと舐めてみると、ほどよいしょっぱさと辛さ、そしてなんかよくわからないけど奥深いスパイスの味がして、いい感じです。
他にもマコーミックやギャバンのケイジャンスパイスもあります。
ディジョンマスタード
以前、サーモンとエビのディジョンマスタードソースがけホイル焼きを作った時に買ったのですが、おいしくて見事にハマりまして、ハンバーグやらチキンカツやらいろいろな料理にそのままつけて食べております。これもヨドバシ.comで買いました。今回はレムラードソースを作るのに使います。
Microplaneゼスター
おろし金としてはかなり高級な気がしますが、アマゾンでなんかすごい人気っぽかったんで買ってみました。私が買ったのは並行輸入品みたいですが、正規品もあります。おろし金の部分にカバーが付いているので、キャンプなど持ち運びにも便利だと思いました。
今回はレモンの皮に使ってみましたが、かなり細かくおろせてよかったです。
材料(3人分)
つなぎ
牛乳(なくてもOK) 大さじ1
卵 1個
衣
薄力粉 大さじ2
ケイジャンスパイス 大さじ1
ポレンタ粉 大さじ2
パセリパウダー 小さじ1
タイム(ホールまたはパウダー) 小さじ1
レムラードソース
ディジョンマスタード(詳細はこちら) 大さじ2
マヨネーズ 大さじ2
レモン果汁 小さじ1
レモンの皮(もしあれば) 適量
小ねぎ 適量
エビ(今回はブラックタイガー) 6尾(もっと多い方がいいです。)
トマト 半分
キャベツ 適量
レタス 適量
サラダ油 フライパンに入れた時、エビが半分浸かるくらい
ホットドッグ用のパン
作り方 / レシピ
下準備
エビ
背わたを取り殻をむき、尻尾を取ります。ボウルに片栗粉と塩と水を少々入れて揉み洗いするとなお良し。
野菜
ポーボーイに挟む野菜です。トマトはスライスして半分に切ります。
キャベツは荒く千切りにします。
レタスは食べやすい大きさにちぎります。
小ねぎは小口切りにします。
つなぎと衣
卵と牛乳をボウルでよくかき混ぜます。
衣の材料をボウルに入れてよく混ぜ合わせます。
レムラードソース
レムラードソースはフランス風のマヨネーズを使ったソースです。
材料を適当なボウルに入れて混ぜ合わせます。
もしレモンの皮があればゼスターで少しおろし、レムラードソースに加えます。
マイクロプレインのゼスターを使ってみたところ、かなり細かくおろせてよかったです。
エビを揚げて具材を挟みます。
もし作ってすぐに食べるなら、エビが冷めないよう、揚げる作業は最後に回しましょう。
溶いた卵にエビを浸け、衣をしっかりからませます。油は180度くらいに熱しておき、エビが濃いきつね色になるまで揚げます。
ホットドッグ用のパンに切り込みを入れ、開いてレムラードソースを多めに塗り、トマト、レタス、キャベツ、エビを挟んで出来上がり!
ちなみにパンはパスコの超熟ロールというのを使いましたが、ちょっと小さくて、無理やり具材を挟んで押さえつけました。パンは大きめの物にして、たくさんエビを挟むともっといいと思います!
というわけで後日改めて「バタール」という少し柔らかめのフランスパンを使って作ってみました。こっちの方が断然ボリュームがあります。
ちなみにこのパンは、スーパーに入っているパン屋さんで買いました。
試しに片栗粉とコーングリッツでも揚げてみました。
エビはポレンタ粉との違いを比べてみたかったので、片栗粉バージョン、コーングリッツバージョンも作ってみました。コーングリッツはアマゾンで売られていたギャバンのものを使いました。
コーングリッツ ポレンタ粉
コーングリッツの粒と比べると、ポレンタ粉はかなり粗挽きなのが一目瞭然です。
感想としては、片栗粉で揚げると、鶏の竜田揚げみたいに普通にサクサク、なじみのある食感です。がっちりエビを固めるようで、これだけエビが丸くならんかったです!
コーングリッツは、パン粉をさらに細かくしたような感じで、万人受けはしそうですが、あまり特徴はない感じでした。
自宅で作ってキャンプへ持って行ってみました。
作ったサンドイッチを持ち運ぼうとすると、どうしても挟んだ具がはみ出してきてしまいます。
そこでサンドイッチをキッチンペーパーで巻いて、輪ゴムをかけ、さらにチャック付きビニール袋に1つずつ入れました。こうすればはみ出すまい!完璧や。
まとめ
ポーボーイはニューオーリンズ風のサンドイッチ。
レムラードソースはフランス料理で使われる、マヨネーズをベースにしたソース。
ポレンタは北イタリアの郷土料理。粗挽きのトウモロコシ粉を煮込み、お粥のようにして食べる。
今回は煮込まず、エビフライの衣に利用した。
クイックレシピ
- エビの下処理。背わたを取り、皮を剥き、尻尾を取る。
- 野菜を切る。トマトはスライスして半分に切る。キャベツは荒く千切りにする。 レタスは食べやすい大きさにちぎる。小ねぎは小口切りにする。
- つなぎと衣の準備。それぞれボウルに材料を入れ、よくかき混ぜる。
- レムラードソースを作る。ボウルに材料を入れ、よくかき混ぜる。もしレモンの皮があれば、ゼスター(おろし金)でおろし、レムラードソースに混ぜる。
- エビをつなぎに浸け、衣をしっかり絡ませ、フライパンまたはスキレットに油をたっぷり強いてやや強火で揚げる。
- パンに切り込みを入れ、レムラードソースを塗り、野菜、エビを挟んで出来上がり。
キャンプに行く前の仕込み
サンドイッチなんで、自宅で作って持っていくのがいいと思います。ただ作ってから時間がたつと、どうしてもエビのザクザクとした食感は失われてしまいます。
もし現地で作るなら、ビニール袋に衣を付けたエビを入れて、冷やして持っていくと現地ですぐに揚げられていいかも?やったことはないのでうまくいくかわかりませんが。