今年の夏はエライ極端な気候になりまして、7月は連日ひたすら雨、8月に入りやっと梅雨が明けたと思ったら突如猛暑到来。こんだけ暑いと海に行くしかない。というわけでほぼ毎年恒例の夏の伊豆へ行って参りました。
伊豆へはかれこれ15年近く通い続けており、東、南、西、色んな海岸でシュノーケリングをしてきました。もう記憶があいまいな場所もありますが、そこそこ詳しくなったので、魚影が濃くておすすめのポイントを紹介したいと思います。
ところで新型コロナの影響で、海水浴場によっては変則的な運営をしていますので、事前の情報収集をお忘れなく。
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九十浜海水浴場
くじゅっぱま、と読みます。駐車場から細い坂道を下ると、小さな湾内にある秘密基地のような海水浴場。波が穏やかで、砂浜なので子供でも歩きやすく、ファミリーにもおすすめです。ただし海へ入ると浅瀬でも岩場がけっこうあるので、マリンシューズやマリングローブは絶対あった方がいいです。
今年は新型コロナの影響で、環境省による全国の「海水浴場(開設前)の水質調査結果」のとりまとめは行わないとのことですが、19年度の調査では、最高ランクの「AA」を獲得しています。
肝心の魚ですが、右手の海岸線に沿って泳いでいくと、最初は砂だけですが、次に岩場があって美しいコバルトブルーのソラスズメダイの群れや、虹色のベラ、大きな真鯛、ツノダシやハコフグなどなど、とにかくいろんな魚がたくさんいます。この辺りの岩場の水深は浅いですが、岩がないところは水深2.5mから3mくらいだと思いますので、子供ならライフジャケットがあった方がいいでしょう。
ところでここでクラゲに遭遇しまして、ちょっとチクッとやられてしまいました。ほんのちょっと赤くなった程度で済みましたが、覚悟はしておきましょう。ラッシュガードは着ていましたが、その上からやられました。着ていないよりましなんでしょうかね。
また、その先に堤防があり、そこから海に飛び込んで遊んでいる人たちもいました。いいのかどうかは知りませんが、ご丁寧に海から上がれるようにロープまでついていました。堤防までは海岸沿いに小道があり、歩いていくこともできます。
小さいですが売店もあり、インスタントラーメンや飲み物を買えます。その他ビーチパラソルやボートなどのレンタルもありました。
シャワーは有料ですがあります。
爪木崎
こちらは九十浜海水浴場の隣にあります。隣と言っても泳いで行き来することは達人でなければできません。が、遊歩道があって、歩いて行き来することはできます。でも結構曲がりくねっているので、普通の道を歩いた方が近いかもしれません。
そしてなぜか爪木崎は公式には海水浴場と認められていないそうで、海開きもなければライフセーバーさんもいません。でも近くに売店と駐車場はあります。
水質ランクも不明ですが、体感的には九十浜同様綺麗ですよ。
こちらも小さな湾のようになっており、砂浜で波は穏やかで、浅瀬が広がります。そして岩場も九十浜と同じようにけっこうあるので、マリンシューズやマリングローブはやはりお忘れなく。
魚影は九十浜同様濃いです。タコやウツボも見ました。ただし場所により藻も多いです。
ウツボは珍しく穴から出ており、私の顔を見るなり口をあけて威嚇してきて、ちょっとビビりましたが、すぐにすごい勢いで逃げていきました。
ウツボというと海のギャングと呼ばれ怖いですが、噛まれることは滅多にないみたいです。
少し沖へ泳ぐと水深が3m位になるので、本格的にシュノーケリングをしたい人にもお勧めです。でも気を付けてね。
爪木崎のビーチは駐車場の目の前ですので、海へのエントリーは九十浜よりだいぶ楽です。荷物が多いならこっちの方がお勧めです。
売店は駐車場のすぐ横にあります。シャワーもあります。
駐車場
駐車場は九十浜が1日千円、爪木崎は時期により1日500~1,500円と差があるようです。
ところで九十浜の駐車場の近くに、爪木崎自然公園駐車場というもう一つ別の駐車場があり、シーズン中は有料で温水シャワーも利用できます。駐車場は時期により無料になるみたいですが、海水浴シーズンは1日千円かかります。こっちの駐車場の方が九十浜駐車場よりも大きく、眺めもいいのでお勧めです。海岸までの距離はあんまり変わりません。
ここから歩いて爪木崎へも行けますが、少し距離があるのと坂道なので、爪木崎の有料駐車場が空いていれば断然そっちの方がお勧めです。
アクセス
伊豆縦貫道が整備されて、伊豆へのアクセスは昔に比べるとだいぶ楽になりました。伊豆縦貫道ができる前は、これが国道かい!っていうくらい細くてグネグネの酷道を通ったりしていましたが。
今では月ヶ瀬というところまでは伊豆縦貫道でアクセスできます。しかも月ヶ瀬ICのすぐそばに道の駅「伊豆月ヶ瀬」が2019年末にオープンし、より便利になりました。
しかし南伊豆へはそこからまだけっこう南下しなければならず、相変わらず秘境感はあります。現状月ヶ瀬ICから九十浜まで車で1時間くらいで、爪木崎も隣ですので同じくらいかかります。
関東からなら縦貫道は使わずに、東伊豆を国道135号線に乗って南下します。小田原から九十浜まで約2時間半です。
眺めも最高
丘の上から眺める青く透き通る海は、伊豆の中でも特に風光明媚で、九十浜の近くには須崎御用邸もあります。皇族の方もこの景色に魅せられたのでしょうか。
九十浜の浜から見て左手は御用邸のプライベートビーチになっているようで、ブイを越えて行こうとすると、監視員さんにスピーカーで注意されます。
ちなみに現存する御用邸はここと、栃木県の那須と神奈川県の葉山の3つだけだそうです(ほかに離宮が京都に2つあります)。
また、かわいい灯台が印象的な爪木崎では冬に300万本ともいわれる水仙が咲き乱れ、水仙まつりも開催されています。
立ち寄りたい道の駅、開国下田みなと
ここまで来たら、日米和親条約により開港し、ペリー入港で知られる下田です。そして開国下田みなとというかなり大きな道の駅があります。九十浜海水浴場の駐車場から車で10分弱なので、ぜひ立ち寄ってみてください。
この道の駅、かなり規模が大きくて、直売所のほかに回転すし店や博物館などもあります。
ここまで来たら食べたい、下田バーガー
開国下田みなとの中に、Ra-maru(ラーマル)というカフェがあり、そこで下田バーガーという金目鯛のカツを挟んだご当地バーガーが売られています。
最初、値段を見ると1,100円だったので、「観光地料金かよ…」と躊躇したのですが、買ってみるとすごい大きくて、割高感は全くありませんでした。疑ってごめんよ…。
しかも中をのぞいてみると、カマンベールチーズまで入っているではありませんか。金目鯛のカツはソースがしっかりしみこんでいるのにサクサクで、めっちゃおいしかったです!が、そのあまりのおいしさのせいか、ほとんど娘に食べられてしまいました。普段あんまり魚を食べない子なので、まぁいいか…涙。
お客さんが次々来ていましたが、ほとんどみんなこの下田バーガーを注文していました。
10:00開店、ラストオーダーが16:30、17:00閉店らしいので、営業時間にご注意を。
まとめ
九十浜、爪木崎とも伊豆の南の方に位置するため、アクセスにはやや時間がかかるが、景色は非常によく、魚影も濃いシュノーケリングにお勧めのスポット。
どちらも砂浜で子供でも歩きやすく、家族で訪れる人も多い。しかし岩場があちこちにあるので、マリンシューズ、マリングローブは持って行きたい。
伊豆縦貫道が月ヶ瀬まで延伸され、アクセスはやや便利になった。しかも月ヶ瀬ICのすぐそばに「伊豆月ヶ瀬」という道の駅もできた。
下田まで行ったら、人気のご当地バーガー「下田バーガー」がおすすめ。九十浜、爪木崎の最寄りの道の駅「開国下田みなと」にあるカフェ「ラーマル」で買うことができる。営業時間に注意。
周辺エリア情報
道の駅
名勝や史跡、天然記念物など
- 玉泉寺 (史跡 、下田市柿崎)
- 伊古奈比咩命神社のアオギリ自生地 (天然記念物 、下田市白浜)
- 了仙寺 (史跡 、下田市下田)
- 八幡神社のイスノキ (天然記念物 、下田市吉佐美)
- 手石の弥陀ノ岩屋 (天然記念物 、賀茂郡南伊豆町)
その他のエリア情報
- ベイ・ステージ直売所 (静岡県下田市外ヶ岡1-1ベイ・ステ-ジ下田内)
- 朝穫り農産物直売所 旬の里 (静岡県下田市河内281-9)
- おふくろまんじゅうの店 (静岡県下田市相玉115)